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レイヤーとは(メモリやCPUが大丈夫な範囲でなら)いくらでも重ねることができる透明なシートのようなものです。 |
 | 厚塗りじゃあんま使わんがな。 |
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特にパーツごとで塗っていくことの多いCGではレイヤーを使いこなすことが作業の効率化につながります。
また線画と塗りのレイヤーを分けることで、線画をいちいち避けながら塗るなんて必要もなくなります。(もちろんはみ出ないように気をつけはしますが) |
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まぁクリッピングやらレイヤーマスクなんかも活用できるとかっこええよな。 |
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それなりのペイントソフトなら、レイヤー機能が実装されていますし、また、ただ単に重ねる「通常」合成以外にも様々な合成モードというものがあります。 |
 | よくやるのが「乗算」と「スクリーン」と「オーバーレイ」やな。 |
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まずは「乗算」です。この合成モードではどんどん色が暗くなり、ちょうど色セロファンを重ねていくような感じになります。
このモードでは白は透明と同じ働きになり、黒は必ず黒くなります。 |
 | ようわからんと思うから、この二つの画像で色々やってみるで。 |
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 | ……。 |
 | で、この二つを合成する。左が通常、右が「乗算」で合成した結果や。 |
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文字のところなんかがよく分かりますね(棒)。灰みの橙や灰みの青紫あたりを「乗算」することで陰影を容易に表現することができます。 |
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 | まぁ色が濁りやすいから、あんまりお薦めはせんがな。 |
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次は「スクリーン」です。こちらは「乗算」とは逆にどんどん明るくなります。光を重ねていくイメージですね。
このモードでは黒は透明と同じ働きになり、白は必ず白になります。 |
 | さっきの二つのを「スクリーン」で合成するとこうなる。 |
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 | ……ハイライトなどの光表現に用いることが多いですね。 |
 | 「加算」だとか「発光」なんかを使うこともあるがな。 |
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そして「オーバーレイ」。この合成モードは乗算とスクリーンの中間で、色味の調整に用いることが多いです。 |
 | こんな感じ。 |
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色むらの表現や、テクスチャなんかをこれで合成すると、面白い効果が得られることがありますね。 |