弐:設計

千里の道も一歩から。
1.材料を知る。

新歓・調布祭で配布されるのは、ベニヤ板と角材です。
所詮はアレな運営組織が調達しているものなので、たまに違ったものが紛れ込むことがあります。

が、先ずは基本的な(規格上の)条件で考えていきます。

ベニヤ板
910mm×1820mmが一般的です。
900mm×1800mmとキリのよい寸法の製品もあるので一応実際に測って確認しておきましょう。

ラワンベニヤとシナベニヤは割とよく混じっている気がします。
角材とベニヤ板ではベニヤ板の方が劣化が早いので、板だけはり替えて使いたいものも結構あります。
何とか新歓・調布祭の廃材として捨てられている板を手に入れたいところです。
手に入れる際は、板の変形、穴、ラワンかシナか、に気をつけるといいかも。

角材
30mm×40mm×4000mmです。規格としては。

2.基本設計。

要はベニヤ板がグニャグニャせずに立ってくれればそれでいいのです。



3.発展的設計。

■30mmの面と40mmの面どちらをベニヤ板と接する面にするか。

◆30mmの面と接する。
  • 面方向に対する強度が高い
◆40mmの面と接する。
  • 板に対する強度が気持ち程度に高い
  • 立て看を重ねた際にコンパクトにまとまる


■足の長さ。
個人的に2100mmを推奨します。



■縦棒と横棒の継ぎ方。
・基本的な継ぎ方。

釘(軸)が1つだと回転してしまい、強度が低いため、釘は2本打ち込みます。
また、2本垂直に打ち込むよりは、片方をわざと斜めに打ち込むと3次元的に強度が増します。
が、釘が曲がらないよう、飛び出してこないように慎重に打ちましょう。
・ほぞ継ぎ。
 一方の部材の端部に突出部を設け、他方の部材に突出部と同じ大きさの穴をあけて差し込む接合のこと。

基本的にはこんな感じ。


横からの見栄えをよくするために、完全に突きでないようにしてみたり。


上端部は鋸で線を入れて鑿で削ることが可能。


水が上から入ってくることを考えると、こうした方がいいのかしら?
実は角材の長さが微妙に足らなかった時の苦肉の策だったり。




ところがどっこい・・・・!夢じゃありません・・・・!現実です・・・・!これが現実っ・・・・!
素人がそんな精確に継ぎ手を作れる訳ねぇよ。



そんな訳で込み栓を打ち込みます。
まにけんのドリルで0.8mmの穴をあけ、そこに団子とかの竹串を打ち込んでました。
本職では微妙に穴の位置をずらして、打ち込むほどに食い込んでいくようにするらしいですが・・・
棒突っ込んで穴あけてボンドを詰めて竹串打ち込んどきゃ桶。


あくまでもこれらは自分の経験・考えなだけなので、もっと良い考えがあったらどんどん改良してください。


壱:はじめに / 参:素材厳選