肆:墨入れ・切断

削ることはできるが、盛ることは出来ない。
1.どの材料をどこのパーツにするか。

素材を厳選することは大切ですが、完璧な、規格通りの角材なんてありません。
      _, ,_
     (`Д´ ∩ < ヤダヤダ
     ⊂   (
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃

といっても仕方ないのでパーツごとに条件を考えていきます。

縦棒(30mm×40mm×2100mm)
先ずはこいつを最優先事項として考えます。
パーツが大きい分、誤差も大きくなります。
角材は割と潤沢にあるので、この2本だけは厳選しましょう。

2100mmとありますが、足の長さなのでそれほど精確じゃなくていいです。

横棒(30mm×40mm×※910mm) ※設計による。
4000mmの角材から2100mmを切り取った残りでなるべく(・∀・)イイものを

2.墨入れ。

「削ることはできるが、盛ることは出来ない。」
これを念頭に置いて作業をしていきましょう。(数mm大きく切るってこと。)

金尺・サシガネを用いて墨入れします。
とはいえ角材は精確ではないので、1週線を引くと元の位置に戻らないことが多々ありますが、平均値くらいでいいのではないでしょうか。

角材の長さを測る際、測り始めの断面が直角かどうか確認して、大きめに切ることを意識して、一番短い点を基準に測りましょう。
若しくは両端を墨入れして切断するとか。

3.切断。

(墨入れにも依りますが)数mm程度大きく切るために、線を残すように切ります。

個人的に、この2面を精確に切ればある程度3次元的に直角になると思って切ってます。


参:素材厳選 / 伍:鉋がけ